汗臭い時期で、臭い菌が気になる。そんな今この頃の〇男です。
日常生活の中で良く見たり聞いたりする「抗菌」といった文字。
先日、洗濯洗剤を買いにお店に足を運んだのですが・・
台所用品やバス・トイレ用品、衣類や文具、子供のおもちゃなんかに至るまで
「抗菌加工」「W除菌」「抗菌EX」だの文字がやたら目に付きます。
現代人はやはり菌に敏感なことは分かりますが、
果たしてこれが本当に良い事なのか心配になったので、少し調べてみました。
私なりに解釈を入れて簡単に説明を致します。
ことの発端は1996年に流行したO-157。
これを機に様々な生活用品には「抗菌」がうたわれるようになりました。
身の回りに菌を寄せ付けず、清潔に保つことは、確かに大切です。
しかし、ものごとには当然限度というものがあり、良いことばかりとはいきません。
そもそも人間の身体には常在菌が存在しており、これの働きで皮膚の健康を守っているのですが、抗菌グッズの多用は、常在菌のような「あって当たり前」の菌にもダメージを与え、かえって健康を損ねてしまうことが懸念されています。
抗菌効果のあるタワシで水槽を洗ったら、魚が死んでしまったと言う話はよく聞きますし、
実家で私の父が、金魚専用の大水槽をつくった際、抗菌塗料を使ってしまっていたが為に、最初に泳がした金魚たち(約35万円相当)が全滅と可哀想な結果に。。。(≧≦)
その他、アレルギーや花粉症の発症数(特に子供)の増加、幼児の抵抗力低下も、
この過剰な抗菌ブームの影響があると言われております。
さらに、抗菌グッズを使っている事で耐性ができ、感染症などに効果がある抗生物質が効かなくなってしまうことも証明されています。
商品には「抗菌」と銘打つための公的な基準が設けられておらず、抗菌剤が含まれていれば、勝手に「抗菌効果あり」といった宣伝が出来てしまいます。そのため、ブームに便乗した劣悪な商品も出ているのではないか?といった心配もあります。
清潔にしたいという思いだけで何でも「抗菌」に飛びついてしまうのは速計です。
全てが悪い菌とは限りません。
それは食べ物でも言える事。
上手く菌と共存して行く事が、健康でいられる近道です。